滋賀の山すそに広がる、自然豊かな地でいちごを育てる「藤澤いちご園」。
今回は、園を継いで4年目となる代表に、いちご作りへの想いやこだわりについてお話を伺いました。
滋賀の山すそに広がる、自然豊かな地でいちごを育てる「藤澤いちご園」。
今回は、園を継いで4年目となる代表に、いちご作りへの想いやこだわりについてお話を伺いました。
もともと祖父が始めた農園で、私はその三代目になります。小さいころから祖父の手伝いをしていて、自然の中で作物と向き合う姿をずっと見てきました。だからなのか、「継ごう」と強く決めたというよりは、気づけば自然とこの道を選んでいましたね。今では、自分の手で育てたいちごをたくさんの方に味わっていただける日々にやりがいを感じています。
いちごの栽培自体は祖父の代からやっていましたが、今のように本格的に取り組むようになったのは、県からの推奨もあったからです。いちごは育てるのが本当に奥深く、手間もかかりますが、その分だけ味に正直に返ってくる作物。続けるうちに、どんどんのめり込んでいきました。
一番のこだわりは「減農薬」です。農薬に頼りすぎないように、天敵となる虫(ダニなど)を活用した“生物農薬”を使ったり、病害の原因になる菌を抑えるために紫外線を出す蛍光灯を導入したりと、株そのものが健康に育つ環境づくりを意識しています。
天敵虫のミヤコカブリダニ
また、種まき前には約60%の濃度の二酸化炭素を撒いて、あらかじめ害虫を駆除する工夫もしています。こうした工夫のおかげで、防除作業の負担も減り、より安心して食べられるいちごを育てることができています。さらに、定期的に栽培技術の研修に参加して、常に新しい情報を取り入れるようにしています。技術はどんどん進化するので、そこに取り残されないよう、自分自身もアップデートし続けたいと思っています。
やっぱり「おいしかったよ」「また来たい」と言ってもらえたときですね。うちのいちごは直売が中心なので、お客さんの声を直接聞けるんです。その距離感の近さがすごく嬉しくて。おいしさを届ける責任も感じますし、だからこそ一つひとつ、丁寧に育てようという気持ちになります。
はい、いちご狩りをスタートさせたのが私の代です。お子さま連れのご家族にも楽しんでいただけるよう、通常のハウスよりも通路を広く取り、ベビーカーでも動きやすい設計にしました。
ハウス内の様子
また、温度管理システムも導入し、ハウス内の気温を最適に保てるようにしました。これによっていちごの光合成がしやすくなり、収量も増え、味の安定性も向上しました。冬の間は25度を目安に、日々の気温の変化を見ながら細かく調整しています。
今後はさらに新しい技術を取り入れながら、より長い期間、いちご狩りを楽しんでいただける環境を整えていきたいです。また、もっと多くの方に当園のいちごを届けられるように、現在は通販の準備も進めています。ご来園が難しい方にも、このおいしさを味わっていただけるようにしていきたいですね。